寝つきが悪かったり、日中に眠かったり。いつものことだと放っておいていませんか?
眠りは美しい毎日を支える大切な習慣。いい眠りのコツを知って、今日から実践しましょう。
誰もが毎晩、何気なく行っている睡眠。じつはその効果は、ただ心身の疲労を回復させるだけではないことをご存知ですか?睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、細胞の新陳代謝を促して皮膚や骨などを成長させ、日中の活動で痛んだ筋肉や内臓などを修復する働きもあるとされています。また新陳代謝は消費カロリーにも関係し、肌の状態や太りやすさにも大きく影響するのです。
しかし厚生労働省の調査によると、日本人の5人に1人が不眠※というデータも。睡眠不足や睡眠の質の低下は、日中の集中力低下や頭痛などの不調につながるだけでなく、ひどくなると高血圧、循環器系疾患、心の病気を引き起こすことも…。健やかな毎日を送るには、まず眠りの質を見直すことが近道です。
※厚生労働省の調査によると、睡眠に関する問題で困った経験を持つ人は36.4%、現在睡眠に関する問題を抱えて困っている人が19.6%と、5人に1人が睡眠に関する悩みを抱えている。まず、夜に自然と眠りに入るには「メラトニン」というホルモンがきちんと分泌されるかがカギ。そのためには、脳をリラックスさせることが欠かせません。スマホに使われるLEDの光は、刺激が強くメラトニンの分泌を抑制するため、寝る直前の使用は控えましょう。ベッドに入る1~2時間前は、眠るための準備時間。激しい運動をしたり、テレビを見たり、勉強をしたり、気持ちを高ぶらせる行動は避け、ゆったり過ごすことを心がけてください。
アルコールを飲むとよく眠れるという方もいますが、寝ている間にアルコールの分解でエネルギーを使うことになり、じつは逆効果。寝付けないときは、気分を落ち着かせるホットミルクやハーブティーなどがおすすめです。
一番大切なのは、自分に合った寝具を使うこと。せっかく眠りに入っても、やわらかすぎたり硬すぎたりするマットレスは、カラダに負担をかけて逆に疲労をためてしまいます。自然な寝体勢をサポートする寝具を選びましょう。
また、人は体温を少しずつ下げながら眠りにつくため、寒すぎると手足の血管が収縮して熱がこもってしまい、暑すぎても皮膚から熱が逃げていきません。エアコンなどを使い、ちょうどいい温度を調節することが肝心です。他にも、眠りを妨げないように照明は落とすのが基本。もし真っ暗が苦手な場合は、暖かい色味の照明がおすすめです。いい眠りはちょっとした気づかいから。さっそく今日から眠る環境を工夫してみませんか?